医療関係者の皆さま
ビルベイ|Bylvay (odevixibat)®|オデビキシバット水和物顆粒の製品情報をご紹介します。
PFICとは?
PFIC: Progressive familial intrahepatic cholestasis
PFICとは進行性家族性肝内胆汁うっ滞症です
- 希少な遺伝性肝疾患の一群1,2)
- 胆汁の生成や輸送に関与する遺伝子変異によって引き起こされる疾患1,2)
胆汁うっ滞は主要な特徴であり、加えて以下の所見がみられます
- かゆみ症状2)
- 血清胆汁酸の上昇3)
- 線維化または進行性肝疾患の兆候1,2)
- PFICに関連する遺伝子のバリアント1,3)
臨床症状は多岐にわたります
- 発作的または潜行性である場合があります4,5)
- 通常、乳幼児期に発症しますが、何らかのきっかけを契機として、成人期以降に症状が現れることがあります5)
1)Bedoyan SM, et al. Expert Opin Pharmacother. 2022;23(16):1771-1779. 2)Gunaydin M, et al. Hepat Med. 2018;10:95-104. 3)van Wessel DBE, et al. Hepatol. 2021;74(2):892-906.[著者にAlbireo Pharmaより研究助成金を受領している者が含まれる] 4)Henkel SAF, et al. World J Hepatol. 2019;11(5):450-463. 5)Goldberg A and Mack CL. Clin Liver Dis. 2020;15(3):105-109.
遺伝子変異発見の歴史
BSEP:bile salt export protein、FIC:familial intrahepatic cholestasis、FXR:farnesoid x receptor、MDR3:multi-drug resistance protein 3
MYO5B:myosin 5B、TJP2:tight junction protein 2
1)Clayton RJ, et al. Am J Dis Child. 1969;117(1):112-124. 2)Jacquemin E, et al. Eur J Pediatr. 1994;153(6):424-428. 3)Whitington PF, et al. J Pediatr Gastroenterol Nutr. 1994;18(2):134-141. 4)de Vree JM, et al. Proc Natl Acad Sci USA. 1998;95(1):282-287. 5)Bull LN, et al. Nat Genet. 1998;18(3):219-224. 6)Strautnieks SS, et al. Nat Genet. 1998;20(3):233-238. 7)Sambrotta M, et al. Nat Genet. 2014;46(4):326-328. 8)Gomez-Ospina N, et al. Nat Commun. 2016;7:10713. 9)Gonzales E, et al. Hepatolgy. 2017;65(1):164-173. 10)Qiu YL, et al. Hepatology. 2017;65(5):1655-1669. 11)Davit-Spraul A, et al. Orphanet J Rare Dis. 2009;4:1.
PFICに関連する13の遺伝子1)[海外データ]
PFIC-1、PFIC-2、およびPFIC-3は、PFICの中でも最もよく知られており、最も研究が進んでいる病型です。
PFICとの関連が示唆されているものの、OMIMではまだ正式に認定されていない追加の遺伝子として、以下があげられます。
- AP1S1
- SCYL1
- VIPAS39
- ABCC12
- LSR
- WDR83OS
OMIM:Online Mendelian Inheritance in Man
1) Online Mendelian Inheritance in Man https://www.omim.org/clinicalSynopsis/table?mimNumber=601847,619484,619658,602347,615878,619662,617049,619849,619874,620010,619868,211600,620962(2025年8月アクセス)
原因不明の胆汁うっ滞の場合は、診断の初期段階で遺伝子検査※を行うことが推奨されています1-3)[海外データ]
PFIC関連遺伝子のバリアントは、胆汁うっ滞を呈する成⼈にも認められることが知られています4)
これは先天的に存在する遺伝子変異が成人期まで無症候または軽症で経過し、成人なって発症する場合があるためです
13のPFIC関連遺伝子5)
- PFIC遺伝子はさまざまな肝疾患の発症に関与している可能性があります4)
- 最もよく知られているPFIC遺伝子はATP8B1、ABCB11、ABCB44)
成人発症の肝疾患で遺伝性胆汁うっ滞が疑われる患者さんのうち、28%がPFIC関連遺伝子に少なくとも1つの変異を有していました1)
- PFIC関連遺伝子のバリアントは、患者さんの一方の対立遺伝子にのみ認められることが多いです4)
※:PFICの遺伝子検査は保険適用外です。
EASL(European Association for the Study of the Liver):欧州肝臓学会
1)Chan AP, Venick RS. J Clin Gastroenterol. 2023 ;57(7):686-693. 2)McKiernan P, et al. JHEP Rep. 2023;6(1):100949. 3)European Association for the Study of the Liver. J Hepatol. 2022;77(3):761-806. 4)Nayagam J, et al. Hepatol Commun. 2022;6(10):2654-2664. 5)Online Mendelian Inheritance in Man. https://www.omim.org/clinicalSynopsis/table?mimNumber=601847,619484,619658,602347,615878,619662,617049,619849,619874,620010,619868,211600,620962(2025年8月アクセス) 6)European Association for the Study of the Liver. J Hepatol. 2024;81(2):303-325.
ビルベイはすべてのPFICの病型に対する非外科的胆汁分流治療薬です
ビルベイは可逆的でかつ選択的な回腸胆汁酸トランスポーター(IBAT)阻害剤です1)
IBATを標的とするビルベイ:
- 腸内での胆汁酸の再取り込みを阻害し、胆汁酸を糞便として排出させます1,2)
- 結腸を通過する胆汁酸のクリアランスを増加させ、血清中の胆汁酸濃度を低下させます1)
1)ビルベイ電子添文(第1版) 2)Bedoyan SM, et al. Expert Opin Pharmacother. 2022;23(16):1771-1779.
ビルベイの作用機序(動画)
1日1回投与で、必要に応じて用量調整ができます1)
カプセル型容器を開けて、柔らかい食べ物または飲み物に混ぜて服用します
1日1回、朝食時に服用します
1)ビルベイ電子添文(第1版)
服⽤⽅法
ビルベイの用法及び用量、用法及び用量に関連する注意1)
用法及び用量
通常、オデビキシバットとして40 µg/kgを1日1回朝食時に経口投与する。なお、効果不十分な場合には、120 µg/kgを1日1回に増量することができるが、1日最高用量として7200 µgを超えないこと。
用法及び用量に関連する注意
本剤によるそう痒の改善や血清中胆汁酸濃度の低下は緩徐に認められることがあるため、増量の判断は投与開始3ヵ月以降とし、忍容性に問題がない場合に行うこと。また、本剤を6ヵ月間投与しても効果が認められない場合には、投与継続の是非を検討すること。
体重別の1日投与量は下表を参考にすること。
カプセルは容器であることから、カプセルごと投与せず、容器内の顆粒剤のみを全量投与すること。
本剤は、1日の最初の食事の際に飲食物とともに投与すること。
1)ビルベイ電子添文(第1版)
ビルベイの主な特性
- ビルベイはPFICすべての病型におけるそう痒症状に対する治療薬です。
- ビルベイは腸管で回腸胆汁酸トランスポーター(IBAT)に可逆的に結合するIBAT阻害剤です。門脈系への胆汁酸の再取り込みを減少させることで、血清胆汁酸濃度を低下させます。
- ビルベイはカプセル封入顆粒剤です。カプセルを開けて顆粒を飲食物に混ぜて服用します。朝食時1日1回投与です。
- 主な副作用として、10%以上の副作用は血中ビリルビン増加、ALT増加、下痢、嘔吐、腹痛、ビタミンD欠乏、1%以上10%未満の副作用は肝腫大、AST増加、ビタミンE欠乏が報告されています。詳細は電子添文の副作用および臨床成績の安全性の結果をご参照ください。
